出口戦略 for 若者

「会社」「勉強」「お金」「結婚」 20代、いまから備える「出口戦略」 (Kobunsha Business)

「会社」「勉強」「お金」「結婚」 20代、いまから備える「出口戦略」 (Kobunsha Business)

「会社」「勉強」「お金」「結婚」 20代、いまから備える「出口戦略」 (Kobunsha Business)

最近、やれ「20代にやっておかなければいけない25のこと」やら「40歳からの成功のルール」やら年代でわけたルール本を書店でよく見かけるようになりました。もう7,8冊くらい並んでいるんじゃないかなぁ。(自分も3冊くらい部屋にあったりします;)この本もそんな「○○すべし」的なことを年代で切って心に響きやすくしてるだけだろう、とヒネた見方をしていたのですが、出口戦略という軸が気に入ってまず購入。

【出口戦略の立て方】
・その1:長期的視点を常に意識する(出口を決める)
・その2:複数の出口を準備できるようにする(複線化の検討)
・その3:定期的に出口の再検証をする(リバランス)

「出口戦略」というのは、ひとことでいうと「一歩先を見る意識を持つ」こと。もっとくだけた言い方をすれば「結局最後はどうするのか、結局最後はどうしたいのか」と、考えることです。

正直、「入口も出口も、結局ゴールがあって、そこに向かうのは同じだろう?」と思っていたのですが、出口の場合、ゴールは自分で決めるもの。現代の20代はそこを意識していないで出口を決め切れていない or 出口を探せない場合が多いという話が多いという話。
(入口:就職活動。入学試験
(出口:社会人としてなりたい像、学び成し遂げたいこと

言われてみれば、出口は入口ほど明確に決めていない。。モヤモヤしている部分を指摘されて読んでみました。で、読んでみた結果、まぁ、出口を決めないと効率的に生きられないことは良くわかりました。難度的に20代前半が読むにはいいのかもしれない。(25歳を超えた人に読ませても意味がないかもしれない。。)

■ここは参考にしよう!と思ったポイント

○「社内マニュアル・手続きに詳しくなる」

(会社にとどまる場合 昇進のポイント2)

戦場で勝つにはまず「戦場のルール」を完璧に覚えること。

意識して仕組みや手続きを自分なりに理解しようとしてます。が、システムが大き過ぎて手が届ききるか。。と萎えてるのも事実。同じ企業で作ってるんだから、基本は共通なはず!と仮定を立てて3年目終わるまでは、じっくりガッツリ携わりたいね。

○結局「お金の心配がない人しか夢は語れない」

(独立パターン3 内)

凝縮してますね。。「夢Onlyで暮らしていくならば、」という前置きがあります。1人者ならOKですが、家庭を持つと早速そんなこと言ってられなくなりますよね。。独立を考えるにも、まずは種銭が必要ない or 無理なく出せる範囲で、サイドビジネスとしてはじめるのが安全策でしょうね。手堅く行きすぎても「大きな成功はない」とか言われちゃうと痛いかな。ま、選択肢(出口)を広げる上でのチャレンジと思えば、結果うんぬんよりもまず先に出口が増えたことを喜ぶべきでしょうね。なんでも分散投資が一番回収効率よさそうですし。

○出口戦略に立ちはだかる最大の壁・・パートナー(恋人)

価値観の違いにより、しっかり練って考えたビジネスプランをいざ実行しよう!とパートナーに話すと、「そんなリスキーなことやめて!今のままで十分でしょ」と即座に反対される。。

大事なことは、夫婦の価値観を一致させること。そのための方法論が理系チックに(ページ数はほかに比べて短いですが)確保したい想定年収、離婚リスク、など数字を交えて書かれています。こういう切り口は好きです(笑)ここの部分だけでもぜひ御一読あれ。

まとめてないまとめ。

率直に言えば、今の会社の将来に不安(社会全体の景気不安のほうが大きいかも)を感じている。ただ単に会社に残るにしても、自分の売りをどこに置くかなどモヤモヤしてしまうことが最近多いのだ。正直、ここで単純にPC系の資格を取得することは自分にとって大きなプラスにはなりえないと前々から思っている。(確かに客観的に能力を測ってもらえるツールではあるが、同じ業界に転職するなら、経験やそれを伝える話術のほうがよほど有効に思えるからだ。)むしろ、今自分ができないことを“できる”に変えることで自分とシナジーが生まれるものに対して投資すべきだと思う。

その点、自分がどうなりたいかという視点から逆算して考える出口戦略は常に意識しておかないといけない感覚だといえる。(細かいところは定常業務から、人生設計までかなり汎用的に活用できる。)自分の生き方は、自分で考えるしかない。考え抜いた先に、自信と推進力が生まれるはずだ。失敗はゴールではなく通過点、出口は成功でしかありえないのだ。信じて進む。