エンジニアとしての生き方

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

実家に帰る電車の中で読了。(それだけに集中する時間って重要だよな。。としみじみ思う。)

Life is beautiful の中の人の本です。今までのエントリを読んでいる人だとあまり読みごたえはないかもしれない。対象としては、エンジニア・プログラマ志向の学生からIT系企業に勤めている社会人。読んでいると、若い年代に対してのメッセージが多い事が伺える。(SEの下請け流し構造の醜悪さ、現実を伝えている記事など。)
ただ基本的な構成として、Blog+連載記事のまとめ直しなので、話の時期感がちぐはぐになっているのが残念だ。

この本の中で自分が気になるトピックとしては以下のものがあった。

  • 4章冒頭_知的労働者には「組織を移る力」がある
  • 4.1より「少年よ大志を抱け!」よりも「若者よ貪欲になれ!」のほうがよくないか?
  • 4.2より「あなたもレールから外れてみませんか?」というつもりもないが……

4章が「自分を変えて自由になろう」というテーマで自分のキャリアパスを見直す、といトピックが集まっている。今、社会人3年目に突入した自分にとって、この話題は目を逸らすことができない。(キャリアパスってなんだよ?と悪態をつきたくなる)
現状、私の考え方としては、1度しかない短い人生なんだから保守的にばかり動いていても面白くない!という思いが強くなっている。現にいろいろ手を出して、去年は考えてもいなかった方向に自分は舵を取っていると思う。そういうマインドとこの4章の文章がマッチしていたので印象に残ったのかなと思う。

就職や転職を考えている人のために一つだけハイライトしておきたい部分がある。

大学卒業時に、バイト先のアスキーではなくNTTを就職先として選んだ点について質問された時の、「せっかく持っているカードを使わないのはもったいない、という感じかな。浅ましい発想ですよね」という発言がそれである。つまり、「せっかくNTTの研究所に入れる学歴と成績を持っているのに行かないのはもったいない」というさもしい計算の結果のNTTへの就職だったのである。

自分も今の会社に対して、情熱を持っているわけではない。せっかく内定も貰えたし、新卒カードを使っての大企業入りが出来るのにこのタイミングで入らないのはMOTTAINAI!と思ったから入社を決めたようなもの。(純粋に「大きな会社で働いてみたい」というのも動機としてはあったんだけど。)
内情を知ったり、働いている内容を考えると、「このまま同じ会社にいていいのかな。」と悩むことも増えてきた。中島さんはプログラムが好きで、かつ好きな業界に飛び込んでいったとこの後話を続けているが、自分にはそういった方向性が薄い。今のままの部署にいるとすれば、必要とされるエンジニアになれないことは明白だ。ただし、自分がそれになりたいかと言われればそういうわけではない。(沈みつつある船から飛び出したいと思ってはいるが、どの船に飛び移ればいいのか。。そんな状況だ。)

いろいろ将来を考えるうえで刺激をくれる、そんな本である。

転職ねぇ。。。少なくとも自分の将来をきちんと定めないとなぁ。。